今回は、パンを買うという日常のひとこまを、レジャーに変えてしまう変化球系パン屋さん、「Vicky bread」をご紹介します。
結婚式関連の事業をおこなっている、ヴィクトリア株式会社さんが経営されています。
親しみを感じるお店の名前、ヴィッキーは、ヴィクトリアのニックネームとして呼ばれる言葉なのだそうです。
福井市の中心部から芦原街道を石川県方面に向かい、新田塚の信号の交差点で左に曲がります。
500メートルほど進むと、右方向に駐車場があります。
道を挟んで反対側には、結婚式場があります。
紅葉の森にうっとり
「Vicky bread」への入り口は、駐車場を出て右隣にあります。
カフェやレストランなどが集まった森、ヴィクトリアフォレストへの入り口です。
赤や黄に色づいた木々や、草花を眺めながら進みはじめると、滝の音が聞こえてきました。
鹿(写真左側)に見守られながら、ゆっくりと森の中の散歩を楽しみます。
到着した建物の前で、ウサギが出迎えてくれました。
右方向には、心地良い音を響かせ続けてくれている、けっこうな落差の滝が。
建物の中は外からの光がたくさん差し込み、高い天井のおかげで開放感があります。
カフェも併設されています。
購入したパンを焼くための「バルミューダ」のトースターを自由に使うことができ、ドリンクと共に、すてきな景色を眺めながら食べることができます。
より自然と一体化できる外の席では、小さなお子さん連れのご家族が食事をされていました。
今の時期は紅葉がすてきですが、桜の木やラベンダーもあるので一年中楽しめる森になっています。
パンとスープでほっこり
パンが売られている奥の方にすすむと、香ばしさと甘さが入り混じったおいしそうな香り。
中身がつまった「ずっしり食パン」、サイコロ型の「デニッシュ食パン」、形がかわいい「うさぎ食パン」と、かなり個性的です。
スイーツ系もあります。
一般的に想像するようなたくさんのパンが並ぶ感じとは違いますが、温めた良い香りのパンをこの森の中のカフェで食べるという幸せな時間は、何ものにも代えがたいと思いました。
パンを買って持ち帰るだけより、この空間を楽しんだほうが、断然お得です。
今回カフェでいただいたのは、11月からの新メニュー、「SOUP&BAKERY」です。
カフェ限定の丸いパンの器に暖かいスープが入った、これからの季節にうれしいメニューです。
結婚式場のシェフによる特製チャウダーは3種類あり迷いますが、トマトベースのレッドチャウダーにしました。
パンの中にスープを入れずに別々に出していただくこともできますし、スープだけを単品で頼むこともできます。
パンもスープも、それぞれに合うように試行錯誤された、職人さん達の自信作。
景色の良い席でゆっくりじっくりあじわう、贅沢な時間です。
アサリと野菜がたっぷりの具だくさんスープは、ドロっとした食感になっており、パンがベチャっとなりにくいのがうれしいです。
パンは、土台はしっかりしつつも手でちぎりやすい、ソフトバゲットです。
他の2種類のスープについても、シェフがこだわりを教えてくださいました。
ホワイトチャウダーは、オマール海老のうまみと白ワインが入った香り高いスープで、ピンクチャウダーはサーモンが入っており、チーズがたっぷりなのが特徴だそうです。
どちらもミルクを使っているので濃厚とのことで、どれもパンに合うこと間違いなしです。
スープは、かわいいカップに入れていただいて持ち帰ることもできます。
丸い形とは違いますが、スープに合わせるのにおすすめなソフトバゲットパンも販売しています。
1本売りがすぐに無くなってしまう、大人気のうさぎ食パンとともに、お土産です。
足湯でまったり
ここまでじゅうぶんに癒されてきましたが、最後に、パンを買いにきてこんなことになるとは誰も想像がつかないであろうまさかの足湯です。
無料で金・土・日のみ営業しており、11時から16時まで入ることができます。
飲み物の持ち込みが可能です。
足湯用に販売されている100円のミニタオルとともに、ホットカフェラテを購入しました。
前面の窓は全開なので、いやでも五感はフル活用です。
いつまでも眺めていたい素晴らしい景色です。
季節の移り変わりとともにここからの景色も変わる、まるで生きている絵画のようで、次に眺める日が楽しみです。
森の中、パン、ホットドリンクのスリーブにまで、うさぎが散りばめられた癒やしのレジャー、ぜひ楽しんでみてください。
Vicky bread
住所:福井県福井市新田塚2丁目33-10
アクセス:えちぜん鉄道三国芦原線「新田塚駅」から徒歩約10分
TEL:0776-23-5011
営業時間:11:00-17:30
定休日:月曜日、火曜日
第3水曜日(祝日の場合は営業)