おしゃれなお店が多い福井市の森田地区に新しくコーヒー屋さんがオープンしたと聞き、行ってみました。
シンプルなお店の名前と色合いが上品で気になっていました。
オーナーさんはとてもかわいらしい方で、旦那さんと二人三脚でお店を営んでいました。お2人の想いがたくさんつまったコーヒー屋さん。
コーヒーが好きな人にはぜひ立ち寄ってほしいコーヒー屋さんです。
福井市森田地区でコーヒーを楽しむなら森雨珈琲
森雨珈琲さんは福井市森田にあるコーヒー屋さんです。自家焙煎のコーヒー豆と深煎りコーヒーを楽しむことができます。
福井駅からハピラインふくい芦原温泉行に乗って一駅。森田駅を降りたら正面の125号線をまっすぐ進みます。
下森田上野本町線とJr東線が交わる交差点を左へ。水路を越えてすぐ右手に緑色のパラソルとお店が見えてきます。
お店の前には駐車スペースもあるので、車でも行くことができます。
コンテナのお店はとてもコンパクトで素朴な雰囲気。晴れの日は外のパラソルとテーブルセットでコーヒーを楽しむこともできます。
夏に開催される森田花火がよく見える穴場スポットでもあるそうです。コーヒーを飲みながら花火を見るのも楽しそうですね。
オープンは2024年の6月。
お客さんの年代は幅広く、おとなりの春江や丸岡から足を運んでくれる人も多いそうです。
インスタグラムを見た若い世代から、深煎りコーヒーを求めるシニア世代まで多くの人が訪れています。
オープンは12時。混雑し始める13時台はちょうどコーヒーを飲みたくなる時間。16時ごろまでにぎわいが続くそうです。土日も大盛況。
シンプルにコーヒーを楽しむことができる森雨珈琲は、すでにたくさんの人の心をつかんでいます。
ネルドリップで淹れる深煎りブレンドコーヒー
森雨珈琲のメニューは深煎りのオリジナルブレンドコーヒー一択。アイスかホットで楽しむことができます。
カフェラテなどもメニューはありません。シロップとミルクはお好みで入れることができますよ。コーヒーが飲めないお連れ様用のメニューもあります。
ブラックコーヒーなので、コーヒーの香りと味がよくわかります。
アイスコーヒーのカップのデザインがとてもおしゃれ。旦那さんが選ばれたそうです。センスがいいですね。
森雨珈琲のこだわりポイントの1つがネルドリップでいれているところ。ネルドリップとは布製のコーヒーフィルターのこと。
何度も繰り返し使えるとてもエコな道具です。ずっとお水につけている必要があるそうで、手入れが欠かせません。お店で味わうことができるのはうれしいですね。
実際にネルドリップで淹れるところを見せてもらいました。
お湯を注ぐとふわふわとコーヒー豆が膨らんで見た目からさらにおいしそうでした。
ネルドリップを使うことで深煎りのコーヒーがまろやかになるそうです。ぜひ実際に味わってみてください。
コーヒーの味がよくわかる深煎りの自家焙煎豆
森雨珈琲のもう一つのこだわりが深煎りのコーヒー豆。深みのある茶色のコーヒー豆がカウンターにも並んでいます。
ちなみにコーヒー豆の焙煎には浅煎り、中煎り、深煎りとあるそうです。一般的には浅煎りの豆が主流。
飲んでみるとよくわかりますが、深煎りの方がコーヒーの味がはっきりとしています。
深煎りのコーヒーをいかにおいしく飲めるようにするか、というところが森雨珈琲のこだわりだそうです。
私もブラックコーヒーが得意というわけではありませんが、深煎りだから苦すぎて飲めないということはありません。むしろ、コーヒーはより味がはっきりしているので、楽しみやすいと思います。
コーヒーの味をしっかり楽しみたい人にはなおさらおすすめです。
お店のカウンターには5種類のコーヒー豆がずらり。それぞれ原産国が違います。こうして並んでいる豆を比べると形や大きさの違いがよくわかりおもしろいです。
焙煎の具合も原産国によって変わってくるようでした。エチオピアのコーヒー豆は浅煎り。左にいくにつれて色が濃くなるのがよくわかります。深煎りはエチオピア。
ブラジルやグアテマラは中煎り。それでも、他のお店よりは深めということでした。
グアテマラやブラジルの豆はシングルで勝っていく人も多い層。ちなみに何種類かのお豆をブレンドして買うこともできます。
150gからとメニューに書いてありますが、100gなど少ない単位でも買うことができます。150gはコーヒー1杯15gのお豆を使うことを考えた上での目安だそうです。
コーヒーを飲む人ならではの観点で、とてもすてきな気遣いでした。
焙煎は旦那さんの担当。早朝に焙煎するそうです。森雨珈琲のコーヒー豆は焙煎してしばらく寝かせたものをおすすめしているそうです。
大体6日後くらい経つと飲み頃に。焙煎したてのコーヒー豆を出すときも、少し寝かせてもらうようにお伝えしているということでした。
以前ご紹介した福井市花堂のgrammeでは森雨珈琲で焙煎したオーガニック豆も買うことができます。オーガニック豆が欲しい人や花堂の方が近い人にはおすすめです。
ご近所さんにも気軽にコーヒーを楽しんでもらえるお店を
元々珈琲屋さんで働いていたというオーナーさん。旦那さんはコーヒーが大好きで、お二人で10年ほど前からコーヒー屋さんを始める構想があったそうです。
福井市の森田地区には上品でセンスの良いお店が多いので、森雨珈琲の雰囲気によく合っています。
地域の人にもおいしいコーヒーを気軽に楽しんでもらいたいとオーナーさんがお話してくれました。ちょっと休憩したい時においしい珈琲屋さんがご近所にあるのはうれしいですね。
お店の名前には「雨」を使いたかったそうです。雨の日にもコーヒーを飲んで晴れやかな気持ちになってもらいたいという想いが込められています。
森は森田地区から一字。森と雨という静かな自然のイメージは、午後のひと時のコーヒーブレイクにぴったりです。
小さなお店から大きな夢が始まりそう
森雨珈琲はこじんまりとしたコンパクトなお店ですが、スタートを切ったばかり。オーナーさんは夢いっぱいのお話をたくさんしてくれました。
今はまだ夕方までの営業時間ですが、のちのちは夜まで営業したいなと思っているそうです。特に旦那さんはたき火が好きとのこと。
たき火を囲みながら、コーヒーを囲む大人の時間が思い浮かびます。とても心地よさそうですね。
また、今後お店も大きくしたいなと思っているそうです。特に焙煎機はもっと大きいものがほしいとのこと。
焙煎機が大きくなれば焙煎できるコーヒー豆の量も多くなります。より多くの人においしいコーヒーを飲んでほしいというやさしい思いにあふれていました。
ご夫婦ともにコーヒーへの想いやこだわりがたくさんあるんだなと思いました。
コーヒーの淹れ方にもまだまだアイデアがある様子でした。これからの森雨珈琲の発展がとても楽しみです。
コーヒー好きのご夫婦が営む、木漏れ日の中にいるような温かい雰囲気のコーヒー屋さん。森田地区に立ち寄るときはぜひ足を運んでみてください。
森雨珈琲
住所:福井県福井市上野本町1-2019
アクセス:ハピラインふくい芦原温泉行「森田駅」から徒歩19分
京福バス大和田丸岡線「三ケ村」バス停から徒歩16分
TEL:090-7749-3232
営業時間:平日 12:00〜18:00(月曜のみ17:00まで)
土曜、日曜、祝日 10:00〜15:00
定休日:水曜日、木曜日