日本の食生活には欠かせない、私も大好きな味噌。ここ数年の和食ブームによって、海外でも人気があるようです。
そんな味噌をつくり続けて190年の、株式会社米五さん。
2018年にオープンさせた複合施設「みそ楽」は、味噌をはじめとした発酵食品をさまざまなかたちで体験できる場所として、とても人気です。
2階建ての店舗は福井市春山の松本通りに面しており、最寄りの駅やバス停から近くて駐車場もある、アクセスしやすい環境です。
道路をはさんだ隣には、味噌をつくっている工場があります。
永平寺御用達のみそ屋さん
パッケージがシンプルながらも、印象に残る米子のみそ。
食品売り場でよく目にするので、以前の私は全国区で展開している会社だと思い込んでいました。
そんな米五さんは、曹洞宗大本山永平寺の御用達でもあります。
元々は永平寺でつくっていた味噌ですが、その蔵を受け継いでから現12代目の社長さんで、40〜50年になるそうです。
そして、永平寺のレシピと同じようにつくられて一般向けに販売しているのが、「蔵」という商品です。
買って楽しむ
1階の店舗ではおすすめの「蔵」をはじめ、数種類の味噌を好きな量だけ買うことができます。
これはうれしい。
量販店で売っているものは多すぎるとか、いろいろな味を試してみたいと思っている方にとっては、ありがたいシステムなのではないでしょうか。
どれもこれも気になって、早くお味噌汁にして飲みたい!
今回買わなかったものは次回のためにとっておくというのも、ひとつの楽しみ方ですね。
分からないことは、常に在籍しているみそソムリエの方が、親切に答えてくれました。
量り売りの味噌は、持参した容器に詰めてもらうことができます。
手ぶらでも、お店には容器が売っていますし、200グラムからビニール袋に入れてもらうこともできます。
店内には、味噌の関連食品やご飯のお供など、食卓が楽しくなる商品がたくさんあります。
売られている味噌には、ポップなどでそれぞれの特徴や食べ方を説明してくれています。
かりんとうやラスクといった、おやつ系も。
食べて楽しむ
2階は「みそカフェmisola」というカフェになっています。
座敷とテーブルの席があり、それぞれ窓に向かって座れる、おひとりさまにうれしい席もあります。
ランチの時間帯にはプレートランチとカレーを提供しており、本日のデザートやドリンクとのセットにできます。
そして全ての時間帯では、味噌を使ったスイーツ、みそ焼きおにぎり、みそスープを頼むことができます。
飲み物はコーヒーや紅茶などのほかに、あまざけやみそビールも。
プレートランチは週替わりになっていて、内容はインスタグラムで見ることができます。
そして、楽しみなのが使われている調味料。
実際にいただいたランチを紹介すると
あまからみそ唐揚げ
タコの醤油こうじのせ
じゃがいものあまざけバター醤油
にんじんとセロリのみそマヨマスタード和え
小松菜の塩こうじナムル
サラダ〜あまざけドレッシング〜
なんと全てのおかずに、醤油こうじやあまざけドレッシングといった、発酵食品が使われているんです。
これらは1階の店舗で扱っているので、購入するときの参考にもなります。
こんな使い方があるなら、こうアレンジができるかもという発見や、今までは食わず嫌いなだけだったんだという気づきもありました。
セットで頼んだ本日のデザートは「ゆずみそのバスクチーズケーキ」。
いい意味で味噌が主張しすぎておらず、食べやすかったです。
食材の味を引き立てる調味料は、ほどよい塩みでご飯がすすみます。
満腹感があるのに胃が重たくならない不思議な発酵ランチ。
毎週食べたくなりました。
学びも体験も
2階には体験教室もあり、オリジナルのみそ玉をつくることができたり、冬季には手づくりみそ教室も開催しています。
また、工場を見学することもできます。
いずれもホームページで日程の確認や予約ができます。
当たり前のように、身近にある味噌。
量販店で何気なくいつも同じものを買っているという方も、こだわりを持って選んでいる方も、「みそ楽」で”楽しくて身近にあるもの”にしてみてはいかがでしょうか。
米五 みそ楽
住所:福井県福井市春山2丁目25−1
アクセス:JR北陸本線「福井駅」から徒歩約25分、車で約5分
えちぜん鉄道三国芦原線「田原町」から徒歩約7分
TEL:【1階直営店】0776−24−0081
【2階カフェ】0776−43−0525
営業時間:【1階直営店】10:00-18:00
【2階カフェ】ランチタイム11:00-14:00
カフェタイム14:00-17:00
定休日:水曜日・お盆・年末年始(臨時休業あり)
カフェのみ、月曜日が祝日の場合の翌火曜日