福井市で川遊びを楽しむ!「ヨリバ」は人と人がつながる場所

福井市内を流れる桜の名所、足羽川。その足羽川を思いっきり楽しむための拠点「ヨリバ」が2024年にオープンしました。
ヨリバ開催の国際交流イベントに参加するために行ってみると、とてもおしゃれな空間。
カフェの営業を毎日していますが、川のアクティビティを楽しめる場所でもあります。
今回は、ご縁がつながってできあがったヨリバの魅力をお伝えします。

福井市の足羽川を楽しむ拠点「ヨリバ」

ヨリバは福井駅から徒歩約10分もしくは福井城址大名町駅から徒歩約7分。足羽川沿いにある、川のアクティビティ拠点であり、カフェとなっています。
福井駅西口を出たら、足羽川が流れる南に向かって歩きます。県道5号まで出たら、右に曲がって西へ。幸橋北詰交差点の手前、足羽川のすぐ横にヨリバはあります。
足羽川の遊歩道ともつながっているので、散歩の途中にも寄りやすいです。 駅側が正面ですが、川側からもヨリバも入ることができますよ。
お店の目の前に6台分の駐車場があるので、車でも訪れることができます。

入り口前には福井市のシェア自転車サービスのふくチャリ。赤い自転車が目印です。

お店の中は吹き抜け。リラックスできるオープンスペースの前には薪ストーブ。冬も暖かく過ごせそうです。

カフェメニューの注文は2階で、窓側の席は全席、足羽川を楽しめるようになっています。Wifiも完備されているので、川を眺めながらお仕事やお勉強もできそうですね。

2階席の奥から屋上に上がることもできます。駅周辺のビルに比べると高くはありませんが、足羽川越しの夜景がとてもきれいでした。
ヨリバは2024年3月19日にグランドオープン。県都のブランドデザインの中で、川のアクティビティの拠点として誕生しました。

もともとはポンプ場があり、市の管理地。今は、街づくりに関わる多くの事業をしているまちづくり福井が管理しています。
ヨリバの名前は、みんなが集まる場所としての「寄り場」をイメージしてつけられています。川を意味する「river」もかけて、足羽川を楽しみ、くつろげる拠点でもあります。
お客さんの層はさまざま。犬の散歩を楽しむ人。イベントや寄合に来る常連さん、学生さん、社会人。子連れのお父さん、お母さんなど。
10代から70代まで幅広い世代が訪れる場所となっています。

県のブランドデザインとしての始まり

足羽川は「県都グランドデザイン」の中で、「多様な楽しみ方ができる親水アクティブパーク」を目指しているところです。
「県都ブランドデザイン」とは福井駅周辺のまちづくりの指針。2024年3月に北陸新幹線がやってきたことで駅周辺は大規模にリニューアルし、大きく変化している福井。さらに、駅周辺の自然環境などを整えていくために、提案されました。

ヨリバのすぐ横を流れている足羽川。福井市の中心を流れる桜の名所であり、夏の花火大会のメイン会場でもあります。サイクリングロードもあり、お散歩を楽しんでいる人もたくさん。福井市民にとっては、とてもなじみのある場所です。
誰もが一度は行ったことがある場所ですが、川として楽しむイメージはあまりありません。
「ブランドデザイン」の中では、足羽川で川遊びや護岸でのアウトドアができる様子が書かれています。
足羽川は街中を流れるので、気軽に川遊びができるのは魅力的。市民としても、とても楽しみです。

街中で水上自転車やSUPが楽しめる

川遊びを楽しむイベントが春から秋にかけて、月1〜2回ほど開催されています。
ヨリバで体験できるメインのアクティビティはSUP(サップ)と水上自転車。
SUPはボードの上に立って、パドルで進むものです。水上自転車は名前の通り、水の上を走る自転車。

どちらも小学生から保護者同伴でのることができますよ。ライフジャケットなどもそろっているので、安心して楽しむことができます。
人数ではなく、乗り物1艇につき体験料金がかかるので、とてもリーズナブルです。
川遊びの体験会も開催予定。大雨の後には護岸にたまった泥集めのボランティアイベントもありました。足羽川をもっと身近に感じ、もっと親しみを覚えるイベントがどんどん開催されています。
シャワールームも有料で使うことができます。SUPや水上自転車で川に落ちてしまうことはめったにないようですが、シャワーもできると思うと安心ですね。
また、川沿いを楽しむ人のための工夫もあります。

犬とお散歩を楽しむ途中で休憩できるように、ヨリバのテラス席にはリードをかけるフックがあります。

建物の外には、24時間使うことができる公衆トイレがついています。
河川敷でバーベキューキャンプも楽しむことができますよ。アウトドアのイベントなども開催されていて、個人から団体まで幅広く利用できるようになっています。

福井の味が満載のカフェメニュー

ヨリバは普段カフェとしても利用することができます。
川遊びの拠点として、道具をしまう倉庫だけしかないのはさみしい。そこで、カフェを併設することで、人が集まりやすい場所になっています。年中無休なので、いつでも立ち寄ることができます。
カフェメニューには福井の味が満載。それぞれにエピソードがあり、スタッフさんからのおすすめがたくさんありました。
まずはドリンク。定番のコ―ヒーは福井で焙煎したものです。そのコーヒー以上の人気をほこっているのが梅酢スカッシュ。若狭の梅農園「なが田」さんが育てた福井梅の甘露煮が、1個入った飲みごたえたっぷりのドリンクです。

スカッシュに使われているお酢は、小浜市にある「とぼ屋酢」さんで作ったお酢。まろやかでツンとこない飲みやすいお酢です。
梅スカッシュもレモンスカッシュも、ホットでもアイスでも飲むことができます。
私もさっそく頼んでみましたが、お酢っぽさがなく、はちみつの甘さとのバランスがちょうどよくておいしかったです。暑い夏でも寒い冬でもついつい飲みたくなりそうでした。

フードメニューのおすすめはおにぎり。「野坂農園」さんの自然栽培米を使っています。
おにぎりの味はたくさんあり、何種類も味を楽しめるサイズになっているそうです。味も福井らしいものがたくさん。
おすすめであり、人気の味はルビー味噌。福井で人気のトマト、越のルビーと「米五」のお味噌を合わせたヨリバ限定の味です。
鯖しょうがやソースカツは県外の人や、しっかり食べたい人におすすめ。

11時からはワンコインで、おにぎりとドリンクセットを頼むことができます。
アルコールメニューもあり、夏にはビアガーデンも開催。車の人も一緒に楽しめるようにノンアルコールドリンクも用意しています。
子連れに優しい離乳食もあるそうです。

人と人、人とものがつながる場所

お酢やお米など、どれも関わってきたスタッフさんたちのご縁で巡り合った味が多いそうです。
「おむずび」も「おにぎり」にせず、人と人とのご縁を結ぶという意味で使っているそうです。

ヨリバではさまざまなイベントも開催されています。イングリッシュナイトや学生さんの進路相談会、ランニングクラブなど。ジャンルも多岐にわたります。
イベントはスタッフさんが提案するだけでなく、お客さんとのやり取りの中で生まれることもあるそうです。

初開催のイングリッシュナイトは、たまたま立ち寄った外国人との会話の中でできたイベントでした。大盛況のイベントで、第2回につながりそうな盛り上がり具合でした。
進路相談会も、スタッフさんと学生さんが進路相談にのっている中で、開催が決まったそうです。

ランニングクラブもヨリバを拠点としてスタート。初回は20人くらいが集まったそうですよ。
今後は貸切営業なども考えているそうです。ドリンクを買ってもらえればフードは持ち込みOK。気軽に使いやすいですね。
新しいイベントも随時開催中。人と人のご縁から生まれる活動はどれも目が離せません。

もっとたくさんの人が寄る場所へ

2024年にスタートしたヨリバ。より多くの人に知ってもらうことがまずは目標です。
カフェは毎日オープンしていること。そして、足羽川でアクティビティが楽しめる場所であることをもっと多くの人に知ってもらう必要があります。
特に、足羽川で川遊びができるというのは大きな魅力。街中で川のアクティビティができる場所は、全国的にも珍しいので福井の新しい観光名所にもなりそうです。
そして、ヨリバの名前の通り、多くの人が集い、寄り合う場所になることも大事な目標です。
足羽川がもっとにぎわうことで、福井のにぎわいにも大きく貢献しそうです。
まずは気軽にカフェを楽しみに、足を運んでみてください。

ヨリバ
住所:福井県福井市中央2丁目5-27
アクセス:福井鉄道福武線「福井城址大名町駅」から徒歩約7分
     ハピライン「福井駅」から徒歩約10分
TEL:0776-76-7021
営業時間:日曜日-木曜日 10:00-19:00
     金曜日、土曜日 10:00-21:00

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。