工夫をこらした串揚げとお酒がすすむ、福井市の洋館「おらんだ亭」

串揚げとビール、最高の組み合わせですね。
暑い時期には特においしく感じるビールですが、今日はワインが似合うおしゃれな串揚げ屋さんをご紹介します。

1988年にオープンした「おらんだ亭」は、ご夫婦で営業されて35年が経ちました。
年齢を重ねてこられ、コロナウイルスが流行した時期を経て、経営スタイルも変化したようです。
現在は、前日までに予約の電話をしていただくのがおすすめとのことです。

お店は、神戸の異人館を模した洋風の建物です。
夏の時期、開店時間の18時は夕陽に照らされていい雰囲気です。

お店を出る時間にはライトアップされて暗闇に浮かぶ洋館は、また全然ちがう建物のよう。

食事が楽しくなるような演出

あたたかい照明と暗めの木製家具によって、落ち着いた気分になれる店内。
椅子がずらっと並ぶカウンター席の奥では、マスターがお客さんの状態を見ながら調理をおこないます。

その昔、長崎の出島でオランダとの貿易がおこなわれていました。
ポルトガルから揚げ物料理の元祖的なものが持ち込まれたのも、長崎といわれています。

この絵からヒントを得て、和風のお店が多い串揚げ屋さんを洋風の「おらんだ亭」にしたプロデュース力、かっこ良すぎます。

4人から6人までが利用できる個室もあります。
席は掘りごたつ式になっているので、幅広い年齢層の方が、リラックスして過ごせるのではないでしょうか。

この大人な雰囲気の洋館で、食事に合わせていただきたいのがワインです。
こちらではフランス産の赤ワインと白ワインを、それぞれフルボトルとハーフボトルで提供しています。
そして、オリジナルラベルのハーフボトルも。

アルコール類は他にも、ビールやチューハイをはじめ、ウイスキーや日本酒などいろいろあるので、お好みのもので食事と合わせていただけると思います。
ウーロン茶や各種のソフトドリンクもそろっています。

何が出てくるか分からない楽しさ

飲食店では、自分の好きなものを注文して運ばれてくることが一般的ですが、「おらんだ亭」ではおまかせコースと六本限定おまかせコースの2択です。
おまかせコースはストップをかけるまで、1本ずつできたての串揚げが運ばれてきます。
なんの具材かは、出てきてからのお楽しみという、私が大好きなワクワクするやつです。
まずは、コース開始のセッティングから。
4種類の自家製ソースはそれぞれ、何種類もの味やスパイスが混ぜ合わさったオリジナルです。
串揚げが運ばれてきたときに、どれをつけるか、教えていただけます。

おまかせということは、苦手なものが出てくる可能性がありますが、そういった食材は先に伝えておくことができます。
また、会計は串揚げの本数や内容によって変わるので、食後にならないと分かりません。
心配な場合は、予算や本数の相談にものっていただけるので、安心です。
コースが始まると野菜類、魚貝類、肉類といった食材が、工夫を凝らされたおしゃれな串揚げとなって、ひとつ食べたらまたひとつと運ばれてきます。
例えばつくねには大葉がのっていたり、たこには鰹節と青のりがのっていてたこ焼きのようになっていたりと、小さな串揚げの中にまた別の料理の世界が広がります。
次はどんなだろうと、休む間もなく串に手がのびます。

食材そのままでいただく串揚げももちろんおいしく、ビールもすすみます。ノンアルコールですが。
お肉はやわらかく、たこは小さくカットされていて噛み切りやすいといったように、細部にまで食べやすい工夫がされています。

カレーパンといった、変わり種もおもしろい。

ネタは30種類前後あるそうなので、全部味わいたいところですが、残念ながら17串でおなかいっぱいとなり、ストップです。

締め

ストップをかけると、締めのお料理を出していただけます。
こちらは、状況によって変わるそうです。
今回は、揚げ物の後にうれしい、さっぱりとしたそうめんでした。
コースとは別で、ご飯やお茶漬けを頼むこともできます。

デザートも揚げ物!
餃子の皮です。

串揚げの食材は、定番のものと、季節によって変わる旬のものを出していただけます。
次にお店に行くときには、また違う食材を味わってみたいですし、今回の17串を上回りもしたい。
そんなことは気にせずに会話を楽しみながら、ワインボトルを空けるのもいいなぁ。
さまざまな楽しみ方ができる、絶品串揚げ屋さんです。

おらんだ亭
住所:福井県福井市南四ツ居1丁目21-11
アクセス:えちぜん鉄道三国芦原線「福井口駅」から徒歩約30分、車で約5分
TEL:0776-54-1665
営業時間:18:00-23:00
予約の状況による
定休日:1月1日

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。