福井市で体に優しい本格韓国キムチを楽しめる「蘇家キムチ」

無添加のキムチ屋さんがオープンしたと聞いてずっと気になっていた蘇家(そが)キムチ。

近くにある森雨珈琲さんのご紹介でお買い物に行く機会ができました。

キムチだけのメニューですが、種類はとても豊富。どれも気になるものばかりで何度も足を運びたくなります。

気さくな店長さんが韓国キムチの魅力をたっぷり語ってくれました。

無添加で本格的な韓国キムチが楽しめる蘇家キムチをご紹介します。

福井市でおいしいキムチを食べるなら蘇家キムチ

蘇家キムチは福井市森田地区にあるキムチ専門店。

福井駅から京福バス、県立病院丸岡線に乗って約33分。国道8号線沿いの「羽崎」バス停で下ります。

南へ来た道を少し戻り、8番らーめんのある交差点を右へ。まっすぐ約4分歩いて3つ目の交差点を左へ。白山神社が見えたら右に曲がってまっすぐ進みます。

3分ほど進むと左手に自動販売機のある建物が見えてきます。

目印はお店の前の韓国旗と黄色いバス。車で行くときはお店の横に停めてくださいね。

ちなみに黄色いバスはお友だちが使っているキッチンカーだそうです。イベントなどで見かけることがあるかもしれません。ホットドックがおすすめです。

オープンは2024年4月。無添加キムチのお店と聞いたのでオープン時から気になっていました。

お客さんは男女問わず幅広い層が来るそうです。韓国が好きな人やキムチが好きな人。など。また、日本にいる韓国の方もよく足を運んでくれるそうですよ。

蘇家キムチのキムチは韓国の伝統的な方法で作っているので、なつかしい味がするのかもしれません。

キャッチコピーは「ほんのキムチです」

お店の名前、蘇家キムチの「蘇家」は「蘇さんのおうち」という意味。

蘇さんは韓国に住んでいる店長さんのお知り合い。お店をオープンするにあたって、日本人の口に合うキムチの味を一緒に考えてくれたそうです。

韓国ではキムチは一つ一つの家庭で味が違います。それぞれ入れる素材も違っているそうですよ。蘇家キムチはまさに蘇さんの家庭の味ということになります。

日本のキムチは甘酸っぱいものがほとんどですが、韓国のキムチは辛いです。よく売られているスーパーなどのキムチは甘みを足しているので甘口。

韓国キムチはキムチが好きな方でも、最初は驚くかもしれません。

ちなみにすっぱい味は発酵が進むと出てくるそうです。炒め物にするのがおすすめだと教えてもらいました。

店長さんは韓国キムチの食べ歩きもしたそうですよ。研究を重ねた日本人のための伝統的な韓国キムチ。辛いけど辛すぎず、体に優しい味がします。

キャッチコピーは「ほんのキムチです」。一度見たら忘れられない謳い文句。素朴なセリフですが蘇家キムチのキムチをよく表しています。

おすすめ白菜キムチと変わり種のいろんなキムチ

蘇家キムチにはいろんな種類のキムチがあります。毎回ラインナップが少しずつ違っているので、どれも食べたくなります。

おすすめはやはりオーソドックスな白菜キムチ。カットする前の白菜がまるっと入っていて本格的です。

お店に並んでいることが多いのは白菜の他にカクテキ、長芋、クリームチーズだそうです。

長芋は韓国人もびっくりのメニュー。長芋自体が韓国にはないそうです。日本ならではのキムチをぜひ味わってくださいね。

人気はクリームチーズ。メニューの中でもいちばんイメージがつきにくく、気になる商品でした。見た目もおしゃれでおつまみにもぴったり。

今回買ってみたのは、えごまとトマト。

えごまの他に大葉もあり、食べやすいのは大葉です。えごまは葉っぱの味が独特。お肉料理によく合いますし、そのままご飯に巻いてもおいしかったです。

トマトは思ったよりも辛味がマッチしていて驚きました。切ったトマトの間にヤンニョムとお野菜がぎっしり。

トマトの味がしっかり残っているので辛さが和らぎます。辛いのが苦手という人にも一度食べてほしい味でした。ご飯と食べても、そのまま食べてもおいしいですよ。

白キムチという興味深いメニューもありました。とうがらしを入れることもあるそうですが、基本は入っていないので辛くないキムチ。さらに、乳酸菌の量が通常の約3倍多いと言われていて、医療キムチとも呼ばれています。

蕎麦の割り下に少し入れて食べることもあるです。

キムチだけでラインナップがとても豊か。韓国で食べ歩きをした時に出会った何でも漬けているお店がお手本。他では味わえないいろんなキムチを楽しむことができるのは、福井では蘇家キムチだけです。

薬膳的にキムチを楽しんでほしい

蘇家キムチのこだわりの一つが無添加。

韓国は日本よりも圧倒的に野菜を食べることが多いと韓国で感じた、と店長さんが話してくれました。

漢方食材がもっと身近で、医食同源をより深く感じることができたそうです。

キムチが食べたいなぁと思っていた時に出会った蘇家キムチですが、イライラしがちな時はキムチを食べたいと思いやすいそうですよ。

こんな風に、食べたいと思っているものは他の人も食べたいと思っていると思っていろんなキムチを用意してくれているそうです。

「もっと薬膳的にキムチを楽しんでほしい」と店長さんが話してくれました。

お野菜たっぷりで体が欲しいと思う食べものであるキムチは、日本の梅干しのようです。梅干しよりも野菜のバリエーションが豊かで、ご飯にもよく合うキムチ。普段の食卓に並べやすいですね。

食べ方もそれぞれで楽しみましょう。蘇家キムチではつけたてから2-3日置いてうま味が出てきたころをおすすめしていますが、人によってつけたてがいい人も。もちろん1週間くらい置いたものを楽しむ人もいます。

1個はすぐ食べるように。もう一つは少しつけおくように買っていく人もいるとか。おいしくてついついすぐ食べてしまうので、いくつかストックしておくのはいいアイデアです。

韓国の伝統の味を広めたい

蘇家キムチの店長さんは20年くらい個人でキムチを作っていたそうです。キムチはお友だちにおすそ分け。

そんな中、たまたま以前の同僚がバスを置く場所として利用していた建屋の半分を使えることになりオープンにつながりました。

タイミングが合い、始まったキムチ屋さんですが、韓国の伝統を日本に広めたいと以前から考えていたそうです。

韓国藍を節々で感じさせてくれる店長さんとのお話は尽きることはありません。

キムチを作るのに最低2-3日。白菜を塩漬けして、しっかり干してヤンニョムに漬け込む。いつも全く同じではなく、野菜の状況や気候で少しずつ作り方も変わってきます。

簡単な作業ですが、「生き物みたい」と楽しんで作っているそうです。

キムチへの愛も、韓国への愛もたっぷりの蘇家キムチ。シンプルなキムチをとても奥深く感じることができました。

キムチが好きな人。韓国料理に興味がある人。体に優しい食べ物を探している人。

これからもいろんな人に足を運んでもらいたいお店です。

蘇家キムチ
住所:福井県福井市東森田1丁目2301
アクセス:ハピラインふくい「森田駅」から徒歩約39分
福井駅から京福バス・県立病院丸岡線で約33分、「羽崎」下車徒歩約9分
営業時間:平日 11:30-17:30
木曜 11:30-15:30
月1土曜日営業。前日にInstagramストーリーズにてお知らせ
定休日:土日祝休み 盆・年末年始休

※記載情報は取材当時のものです。変更している場合もありますので、ご利用前に公式サイト等でご確認ください。